hgot07 Hotspot Blog

主に無線LANや認証連携などの技術についてまとめるブログです。ネコは見る専。

超小型PC GMKtec NucBox7Sを試してみた

ネットワーク関係の実験用に超小型のPCを物色していたところ、これが目に留まりました。GMKtec NucBox7です。正確にはCPUがPentium Silver N6005ではなく、Celeron N5105搭載のしょぼい方(笑)、NucBox7Sになります。

参考: https://win-tab.net/imported/gmk_nucbox_7s_2302043/

下のリンクはストレージが512GBのモデルですが、256GBモデルではセール時に2万円を切るほどのお値段。しかもWindows 11 Proが入ってくるので、いったいどうなっているの~?

他にも紹介サイトが色々とあるので、ざっくり省略(笑)

私が気になってチェックしたところだけ書きます。

とりあえず、スペック的には以下の通り。

  • CPU: Intel Celeron N5105 (4コア4スレッド, 2.0GHz (ブースト2.9GHz), TDP 10W)
  • Mem: 8GB
  • Storage: 256GB, 512GB
  • Network: Wi-Fi 5 (11ac), Bluetooth5.2

なーんだ、Celeronか!……じゃなくて、これが意外に強力なので、ふっるーい Core i7 のク〇デカPCよりも快適だったりして。

 

Ethernetポートは?

ReltekチップのGbE (RJ45)が2系統です。2系統じゃなければ買わなかったですね。

さらに小型のNucBox5というモデルもあるのですが、そちらは1系統です。

ただ欲を言わせてもらえば 2.5GbEがいいんでしょ? (無理です)

 

GMKtec NucBox7S

GMKtec NucBox7S

 

Wi-Fiのチップは?

ほい!

GMKtec NucBox7S内蔵Wi-Fiモジュール

GMKtec NucBox7S内蔵Wi-Fiモジュール

Intel AC7265でしたLinuxにもドライバがあるっぽいので、なんとかなるかな? (フラグ?)

こんな感じ ↓ で納まっています。

GMKtec NucBox7S上面を開けたところ

GMKtec NucBox7S上面を開けたところ

CPUがショボいのでネットワークの速度も気になったのですが、研究室のGbEで普通に速度が出ていました。下り770Mbps、上り929Mbpsというわけで、合格。

Speedtest結果

Speedtest結果

 

ストレージは?

さすがにこの筐体では、通常のM.2モジュールでは納まらなくて、Type 2242でした。ソケットにはM-keyがあり、B-keyは付いていません。

[2023/5/19追記] N5105 (Jasper Lake)はNVMe非対応なので、SATAのモジュールが必要です。TranscendのM.2 SSD 420S (240GB)に挿し替えて動作確認しました。

SSDモジュール

SSDモジュール

M.2ソケットの様子

M.2ソケットの様子

 

騒音は?

最初、間違って底面の方から開けてしまいました ><

商品写真によって、LEDが青だったり緑だったりしますが、これはBIOS設定で変更できます。

GMKtec NucBox7S 底面を開けたところ

GMKtec NucBox7S 底面を開けたところ

ノートPCみたいなクーラーです。実際、動作音もファン付きノートPCみたいで、寝室で動かしっぱなしというのは厳しいでしょう。

ついでにコネクタ周りの写真も上げると……

3方向にコネクタ

3方向にコネクタ

あぁ、これは設置がつらいですね。3方向にケーブルが出るので。VESAマウントで使うのが吉。

 

Windows 11ってまともに動くの? (使う気ないけど)

意外にサクサクと起動しました。

ただし、アップデートは所々引っかかる感じがありました。

最近のWindowsで問題になる、ローカルアカウントが作りにくい件ですが、ネットワークケーブルを抜いた状態で起動したところ、あっさりとローカルアカウントを聞いてくれました。

ローカルアカウント作成画面

ローカルアカウント作成画面

 

まぁ、普通のノートPCみたいな感じで使えますよ。メモリ8GBがちょっと厳しいですが。

 

YouTubeで動画をFullHD表示してみたのですが、カクつくこともなく、スムーズに再生されました。これはちょっと驚き!

ということで、サイネージ用には余裕で使えそうです。

 

Linuxは入る?

枯れたデバイスばかり使われている感じなので、問題は無さそうです。

とりあえず、openSUSE Leap 15.4のインストーラを立ち上げたところ、特に怪しい挙動もなくカーネルが立ち上がり、インストール画面まで出ました。実際のインストールは、後で試してみます。

 

[2023/5/19] openSUSE Leap 15.4のインストールも無事にできることを確認しました。CPUの動作周波数が2GHzに張り付いているみたいで、省電力が効いているかどうか、少し怪しいです。元が省電力なので、これでよいのかどうか。

無線LANのデバイスも iw phy で無事に表示されました。

/proc/cpuinfoの様子

/proc/cpuinfoの様子

 

めでたし めでたし

 

(今回のモデル)

 

(さらに小さいGbE 1系統のモデル)