[2023/11/20追記] OpenWrt 23.05で対応したので、Passpointも使えるようになりました。ちょっとダメな子だったのが化けるかも。
被害者があまり出ないように、最速で報告しておきます。
[2023/2/21] 下方に追記あります。
結論から述べると、ちょっと待つのが吉 だろうと思います。
Wi-FI 6対応のOpenWrt機として、GL.iNet Slate AX (GL-ATX1800)というのがあって、これが大変快適でした。サイズ以外は……
そう、サイズが問題なのです!
そんななかで登場した、少し小さめのWi-Fi 6機が、Beryl AX (GL-MT3000)です。サイズは初代Berylと同じですが、最初から OpenWrt 21.02 が入ってくるので、あまり面倒なく Passpoint も動く……はずでした。
これがなんと、WPA2-EAP (Enterprise)を設定すると、そのSSIDが吹かれません_(゚。3」∠)_ (PSKならいけます)
不思議なことに、初期状態では wpad も hostapd も入っていなかったので、LuCI からパッケージを入れてみましたが、全然だめ。もしかすると、MediaTek の新しいチップに対応したドライバーが、まだ青々としているのかもしれません。
LuCIの Network>Wireless のメニューで、チップ名ではなく Generic と表示されているところも不審です。
というわけで、GL.iNet に凸^Hフィードバックしながら、待ちましょう。
ちなみに、WireGuardはなかなかイケてます。初代Berylとは桁違いに。
研究室のGbE上で、LinuxをWireGuard サーバ兼NAPTゲートウェイにしてみたのがこちら。Slate AXの550Mbpsには敵いませんが、多くの用途で満足できそうです。
[2023/2/21追記]
GL.iNetのサポートともやりとりして、色々と分かってきました。
- Beryl AXはMediaTekのプロプライエタリな無線ドライバを使っていて、この制約が大きい。
- 標準のhostapdやwpa_supplicantが使われていない。wpadやhostapdのパッケージすらインストールされていない。よって、Passpointで遊ぶのは絶望的。
- LuCIはまだ互換性が低く、Wirelessメニューの表示がおかしいし、設定を入れても正しく反映されない。
- ESSIDは2個までしか対応していないっぽい。3個目以上は異なるESSIDに同じBSSIDが付いてしまう。
- WPA2-EAPの設定は、標準の /etc/config/wireless の書き方ではない。EAPを設定できるのは一つ目のESSIDだけらしい。
- /etc/config/wireless を書き換えて、wifi コマンドを打っても、設定がうまく反映できない。reload_config を打てばよいらしいが、なぜか "uci: Entry not found" が出る。
- WPA2-EAPで端末を接続した途端に有線のSSH接続の調子が悪くなるという謎挙動。ACアダプタを変えたらあっさり症状が消えたが、電力不足というわけでもなさそう。
いやはや_('、3」∠)_ 小さなWi-Fi 6機として期待の星だったのですが……
おしまい