GL.iNetは様々なOpenWrtベースの無線ルータを扱っている会社です。OpenWrt 21.x以降ではPasspointも動き、WireGuardなどの各種VPNが容易に使えるということで、モバイルCityroam基地局 (eduroam, OpenRoaming込み)として、同社の様々なモデルが重宝しています。
モバイルに限らず、最近よく聞くようになった「マネージドWi-Fi」の基地局としても、小規模な店舗に転がす用には、便利に使えるのではないかと思います。
小柄なルータで、基地局とVPNの機能がワンボックスで済むところはとても良いのですが、残念ながらPoE (Power over Ethernet)に対応していません。PoEが使えるなら、近くにコンセントのない場所でも使いやすいのに……
方法を探してみると、ありました、PoEスプリッターという製品が。品揃えも充実しています。以前に、MikroTik hAP acを駆動するのにDC12Vプラグ付きのものを使ったことがあります。今回は GL.iNet Beryl AX (GL-MT3000) や Slate AX (GL-AXT1800) を使いたかったので、USB Type Cのスプリッターを試してみました。これです。
ANVISIONからは、似た製品が各種出ています。速度でいうと、100Mbps止まりのものと、1000Mbps対応のものがあるので、うっかり安い方に飛びつかないように、仕様をよく確認する必要があります。あとは電源/USBプラグの違いです。
Beryl AXのWAN端子は2.5GbEなので、1000Mbpsまで使える方のモデルを選びました。実際に取り付けてみると、こんな感じです。
まって❤ Beryl AXには5V 3Aが必要ではないの?
えぇ、このスプリッターの定格は5V 2.4Aなので、ちょっと足りないです。しかし、Beryl AXの仕様表には消費電力8W以下と書かれています。これまで何度も2.4AのACアダプタで普通に使えたので、大丈夫ではないでしょうか。 (現場猫画像略)
さらに、良いニュースと悪いニュースがあります。まずは悪い方から。
2.5GbEに対応したPoEスプリッターがないか探してみたのですが、見つかりませんでした!
監視カメラなどの用途が多いせいか、1000Mbps止まりなんですよね……
良い方はというと、
なぜか2.5Gbpsでリンクアップする! (゚∀゚)
おそらく、イーサネットの接続はヘンなチップなど介さないでスルーなのでしょう。
過度な期待はしないでください。
おしまい