[2022/10/16追記] 発売当時はちょっと不安定だったBerylですが、ファームウェアのバージョンが上がって、しっかり安定して動くようになっています。OpenWrt 22.03ベースのファームウェアも出てきたので、別記事を起こしました。
Mango (GL-MT300N-V2)がめっちゃかわいい上に、性能も素晴らしかったので、同社の製品からは目が離せません。製品はOpenWrtベースでつぶしが利き()、技適もこまめに取ってくれるすばらしい会社です。
国内導入から少し日数が過ぎてしまったのですが、実験用にまとめ買いしたBeryl (GL-MT1300)を使うときが来たので、まずはインプレッションを。
ちっちゃっくないよ!
本当に小さくはないです。CretaやBrumeからちょっと大きいぐらいかと思っていたら、結構違いました。Pocket-Sized Travel Router って書いてあったやん!・・・・・(ノ`Д´)ノ彡┻━┻
往年のVAIO Pシリーズですねわかります。
写真の紫の方がBrume (GL-MV1000)。
電力も大きめ
Brumeの定格が5V 2Aなのに対して、Berylは5V 3Aと表示があります。Brumeはその辺に転がっているACアダプタやPCでも平気だったりするのですが、Berylではアダプタを選びます。ちなみに、付属のアダプタはこれで、本体サイズもちょっとアレですが、ケーブルが太くて邪魔です。
ますます携帯用途からは遠ざかりました_('、3」∠)_
ちなみに、MangoやCretaはほんのり温かい程度、Brumeはちょっと熱めですが、Berylは本体のサイズが大きい分だけ熱が分散しているのか、Brumeほど熱い感じはしません。
まだまだ青い……
ちょっと古めのCretaは、応答速度にイラつくことが多目ですが、Berylは新しいだけあって、サクサク動く感じです。サクッと初期設定とアップデートを終わらせて、いざ細かい設定を……あれ?
Advancedメニューが、ない、ないよ!
まさか封じられてしまったのかと心配したのですが、何のことはない、GL.iNet独自メニューのPlug-insからluciのパッケージを導入すれば、Advancedメニューが出てきます。
さて、これで喜ぶのは早かった……
LuciのWireless設定では、SSIDのスキャンが動かないとか、接続状態が検出できないとか、WPA2-PSKがなくてOpenとWEP(!)しか選べないとか、なかなか困った状況でした。それっぽいパッケージを入れまくってみたのですが、解決せず。[2021/7/27追記] 下に若干追記しました。
ちなみに、GL.iNet謹製のメニューの方では、WPA2-PSKの無線LANにも正常に接続できました。sshログインして /etc/config/wireless を覗いてみても、きちんと設定されています。
というわけで、OSがまだ青々としているようです。OEMではないOpenWrtに入れ替えてしまう手もあるかもしれませんが、こちらは未確認で進行形。
TIPS: ちなみに、一度luciのメニューに入ってしまうと、192.168.8.1 にアクセスしてもLuciが強制されてしまって、GL.iNet ADMIN PANELに戻れなくなることがあります。その場合 http://192.168.8.1/? にアクセスすれば戻れます。
[2021/7/27追記]
システムが吹っ飛んだ!_(゚。3」∠)_
どうやら現在のバージョン(3.201)にバグがあるようで、luciでパッケージの削除を行っていると、肝心のluciやweb uiまでも吹き飛ばしてしまうみたいです。泣く泣くリセットボタンでファクトリーリセットするのですが、もし救い出したい設定などがあるなら、sshログインを試してみる方法があります。
> ssh root@192.168.8.1
root@GL-MT1300:~# opkg update
root@GL-MT1300:~# opkg install luci
root@GL-MT1300:~# reboot
リセットボタンを10秒ぐらい押して、リセット;;
パッケージ削除は、バージョンが上がるまで避けた方がよいでしょう。
[2021/7/27追記]
Wireless設定を使いやすくできる?
前に書いたとおり、そのままではsshやluciで無線LANの設定が満足にできません。kmod-mac80211-hwsim をインストールすることで、少し改善の兆しが見えたのですが、結論を言うとだめです。
kmod-mac80211-hwsim を入れると、iw phy コマンドでデバイスが見えるようになります。下図のように、luciのWireless Overviewに、radio0, radio1というデバイスが生えてきます。
新しくできたradio0, radio1の方なら、WPA2-PSKやWPA2-EAPの選択も見えたのですが、なぜか設定しても正常に動きません。
何の成果も得られませんでした!
luci側での設定は諦めるしかなさそう。
WPA2 Enterpriseでの接続も頑張ってみたのですが、GL.iNet側のインタフェースがダメダメで、/etc/config/wireless や /etc/config/ssids をいじるぐらいでは接続できませんでした。さぁ、こまた……
[2021/7/30追記] 一応ここに、OpenWrtの新しいパッケージがあります。21.02.0-rc3を試してみたのですが、Access Pointの電波が出ないとか、WireGuardをオフにすると元のLANにdefault routeが戻らない(ネットに出られなくなる)とか、まだまだ青々としているようです。
サイズにこだわるなら……
Berylは、高性能が欲しい人向けです。
小さいは正義!な人には、残念ながらお奨めできません。
Brumeはかわいいのですが、残念ながら無線LAN機能がありません。Wi-Fiモジュール付きのGL-MV1000Wというモデルもあるのですが、市場にあまり出回っていません(技適もない?)。
Cretaは、やはりちょっと古すぎる感じがあるので、となると Slate (GL-AR750S-Ext) でしょうかね。これも少し熱いと言われていますが、試してみたいところです。
To Be Continued... (マテ