さて、通電しっぱなしのPCなので、絶対的に性能が高い割に消費電力が小さい、TDP 65W以下のCPUが私は好きなのですが、それで最近組んだのがRyzen 7 PRO 4750GのPC。4750Gは、本当に効率のよいCPUですね。GPU使わないなら、外付けのGPUが不要なところも電力的に嬉しいです。
ところが、手元の数値計算用のプログラム(中身はほぼ固有値計算)の実行に時間がかかるので、敬遠していたハイエンドCPUも味見したくなってしまいました。アーキテクチャが凄いと話題のZen 3が気になり出したら、なかなか止められない……。品薄でもあったものが少量流れてきたことから、気が付くと店舗目指して高速を飛ばして(誇張)いました。
寒い冬だし、暖房も兼ねてていいよね?
クーラーが付属していないので、10万円も払ったのにまるで空箱を渡されたみたいな微妙な気持ちw
こんな高いCPUを買うなんて、Opteron (Socket 940)以来のトキメキを感じます。
換装、そして起動しない_('、3」∠)_
最近組んだ4750Gマシンですが、早速5950Xに挿し変えてみます。
マザーボードは、あまり吟味したわけではなくて、たまたま中古で安く買えた ASUS TUF GAMING B550M-PLUS (WI-FI) です。GPUを追加しないといけないので、手元にあったGTX 1660 Superを追加。
5950XのTDPは105Wなので、往年の130Wクラスと比べてそんなに大きなクーラーが要るとは思えないのですが、とりあえず様子見です。(クーラーをデカくするより、熱気を効率よく排出する仕組みの方が重要なのに、(micro)ATXとタワー型筐体はその辺が色々とダメ)
サクサクと換装が済んで、恐る恐る電源を入れてみたところ、正常にブート画面が出て一安心……もつかの間、openSUSE Leap 15.2がブート中に刺さる!_('、3」∠)_
openSUSEは起動しない
マザーボードのファームウェアは最新版に更新済み、openSUSE Leap 15.2のソフトウェア一式もアップデート済みなのに、"broken BIOS?"とかぬかしやがりました。画面に色鮮やかなノイズも出て、嫌な予感がします。
ちょろちょろ検索してみた結果、これを発見。
どうやら、カーネルがZen 3をまだサポートしていない予感。CPUを戻していじりなおすのも面倒だし、幸いにもメイン機ではないので、15.3 alphaに上げて様子を見よう、そうしよう!
というわけで、15.3 alphaにアップデートしてみたら、すんなりブートしました。ふぅ……
4750G vs 5950X
こんなこともあろうかと、ベンチマーク結果を少し残しておいたので、表にまとめてみます。ちまたによくあるベンチマークプログラムではなく、先に書いた手元のプログラムです。ベクトル化できない、if文の多いコードです。
[2021/5/10] 様々なRyzenをとっかえひっかえしていたら、表が大きくなってきたので、結果を以下のエントリ↓ に分離しました。

AMD Ryzen 9 5950X without cooler 3.4GHz 16コア / 32スレッド 72MB 105W【国内正規代理店品】 100-100000059WOF
- 発売日: 2020/11/06
- メディア: Personal Computers

AMD Ryzen 7 5800X without cooler 3.8GHz 8コア / 16スレッド 36MB 105W【国内正規代理店品】 100-100000063WOF
- 発売日: 2020/11/06
- メディア: Personal Computers
おわり