「いよぅ!、Honeycombじゃないか。長いこと見かけなかったけど、元気そうじゃないか。随分立派になって……、ぇ、Android(ヒト)違い?」― というぐらい、Androidっぽいです。普通の人は気づかないぐらいではないかと。
買う前に散々迷ったのですが、買っていじってみて、予想外によかったので、紹介します。ざっくりとメリット、デメリットを見たい人は、記事の末尾に飛んでください。
Chromebookは、廉価なハードウェアの製品ばかりのせいで、安かろうショボかろうのイメージが付いてしまった感がありますが、ChromeOSってこんなにAndroidと親和性高かったっけかと驚きました。最近廉価品ばかりでロクな製品が出ないと言われているAndroidタブレットよりも、こちらの方をメインにして売り込んだらどうなの、メーカーさん?
まぁ、最後の一押しがこの記事で、とにかく軽量に仕上げられることが決め手でした。
なぜか安くなってびっくり
ネットと店頭の価格を比べて、店頭でも(ポイント還元すれば)ほとんど違わなかったので、ヨドバシへGo!
店頭で「これください!」と言ってから、カウンターで支払い……、あれ、なんか妙に安かったけど、モデル番号間違っていない?(あわてて化粧箱の型番を確認) で、店員に聞いてみたら、キャンペーン中でChromebookが一律1万円引きになっているとのこと。NaNと!
ポイント還元分を引くと、実質3万円ちょっとで買えました。
後で調べてみたら、Amazonの限定モデル(注意事項あり、後述)にも¥9,900 OFFクーポンがついていて、あちこちで連動して値引きされていたようです。
型番違いがあるので注意!
私が購入したのは、型番がZA6F0038JPのもので、店頭モデルや通販ではこれになるようです。
ところが、Amazonで "IdeaPad Duet" で検索すると、Amazon限定モデルというのが出てきて、なぜか妙に安い。普通、何かお得なのかと考えるじゃないですか?ところが、これはそうじゃなくて、単にストレージ容量が半分(64GB)の廉価版でした。
型番はZA6F0024JP。あまりヘビーに使わない人は、64GBでもよいのかもしれません。ちなみにこれ。
「64GBでどれぐらい使えるの?」という人のために、参考までに情報を出しますと、初期設定後にtwitterクライアントやKindleなどのアプリを入れて、ちょこっと遊んだ程度で、30GBほど埋まっているようです。ChromeOSではLinux (Debian 10)をオプションで有効にできるのですが、これが8GB弱ほど持っていきます。よって、Linuxを有効にすると37GBほど使われているといった状況でした。
というわけで、写真や電子書籍は軽く使う程度という人なら64GBでも足りるかもしれませんが、多めに使いそうな人は128GBモデルにしておいた方が無難だろうと思います。数千円の違いなので。
MOFT Xで大変身
先のASCIIの記事にあるとおりなのですが、標準添付のスタンドが重くて、動きも固いので、折角軽い本体の魅力を大幅にスポイルしています。標準アクセサリに拘る人も、ぜひこればかりは諦めた方がよいでしょう。
要するに、MOFT Xは「買い」です。MOFTにはサイズ違いがあるので、10インチクラスの方を買いましょう (8インチではなくて)。
このMOFT X、薄くて軽量、スタンドとしてしっかり立つし、タブレットの片手持ちハンドルにも抜群なのですが、一度貼り付けると剥がしにくいのが難点かと。覚悟して貼り付ける必要があります。ロゴや型番、シリアルなども隠れてしまうので、予め写真を撮っておくとよいかも。
MOFT Xを取り付けた状態でこのとおり、軽量10インチAndroidタブレットの出来上がり。
キーボードの接続部は、マグネット入りのコネクタと、やわらかい素材でできています。そのせいで、閉じた状態でタブレットとキーボードがピッタリ固定されず、少しずれてしまうのが残念。
あと、タブレットとして立てる場合はよいのですが、キーボードを付けた状態ではコネクタが本体下に潜り込む形になるため、右側が少し浮いてしまうという微妙な欠点があります。リジッドなヒンジならよかったのかもしれませんが、そうすると重量増になりそう。
ペンは収容できない
そう、これ!
どこの製品も軒並みそうなんですが、ペンをスマートに収容できないのが、タブレットの価値を落としているよなと思うわけです。感圧式のペンが格納できるなら最高でしょうが、そこまで頑張らなくても、せめてスタイラスぐらいは本体にくっついてほしい。
キーボード接続部のフレキシブルなヒンジには、電線が入っているので、ここにペンをひっかけるのは破損の危険性があるでしょう。どうしましょうかね?
メリット・デメリット
初期設定からちょこちょこいじった程度ですが、まずはメリットから。
- ほぼほぼAndroid 9相当のタブレットとして使える。Google PlayからAndroid用アプリも導入可能。面倒なAPIを使っていないアプリならだいたい動きそう。
- 安く買えるのに、10.1型IPS液晶(1920x1200)、10点マルチタッチ対応パネル搭載。(FullHDにも満たないしょぼいChromebookは猛省するように)
- 重量も動作も軽い。デタッチャブルで、ちゃんとタブレットとして使える。
- 使い慣れたtwitterクライアントが使える。ツイタマ+使えました(・∀・)ノ
- KindleやAcrobatが普通に使えるので、電子書籍や論文読みにもよさそう。
- Linux (中身はDebian 10) のCLIが使える。Xも動くらしい。 (ChromeOSの設定でLinux (beta)を有効にするだけ)
ChromeOS側の一部ディレクトリもマウントでき、ファイルのやり取りが可能。 (まだしょぼいシェルしか使えないiPadOSとは違う) - aptが普通に使えて、GCCも入る(
- 付属のUSB Type-C - ヘッドホン変換でも、そこそこ音がよい。(ギスギスしたイヤな音が出にくいのがよい)
- USB Type-Cで充電できる。
- WPA2 Enterpriseに対応しているので(今では当たり前)、eduroamも大丈夫。eduroam CATも使える(はず)。
- (追記予定)
気になるデメリットはこんなところ。
- タブレットなのでグレアなのは仕方ないとしても、素材がやわく、反射防止が不十分。
- ペンの常用が考えられていない。
- 軽い分、ボディの強度に不安がある。学校向けに、オプションでバンパーが付けられるとよい。
- 添付のスタンド、お前はダメだ。
- LTEモデルがない。
- メインメモリが4GBしかない。
- カメラが遅い (モーションに弱い)。
- 内蔵スピーカーがシャカシャカ。
- USB Type-Cの端子が一つしかなく、しかもUSB 2.0。
- もしかしてPasspoint非対応? (ChromeOSのせい?)
- (追記予定)
参考:Lenovo IdeaPad Duet Chromebook 製品仕様書 ZA6F0038JP | レノボジャパン
ソフトウェア周りについては、別記事にしようと思います。
おわり