Passpointが登場してから早や n千年、City Wi-Fi Roamingから4年、Cisco OpenRoamingが出て1年半、WBAに譲渡されてやっと国際ローミングが動き出すかと思ったら、2021H1までpilotとのこと。Wi-Fi業界って、意外に動き悪いんですね……。
まともに始めなさいよ!
というわけで(?)、近況報告です。
現在、幾つかのベンダやキャリア、ISP、都市Wi-Fiなどが参加表明しており、2020年内に基地局が動き出しそうなグループが20程度あるようです。具体的にどこかは書けませんが。
とりあえず、実際に利用できるようになった(らしい)ところを公開情報で拾うと、以下のとおり。
news-blogs.cisco.com(2019/10/30)
wballiance.com(2020/10/21)
cityroam.jp(2020/10)
[2020/11/25 Blogpost追記]
完全なリストがないのと、進捗が明確に伝わってこない(大抵は風呂敷)ので、本当の順位は分かりませんが、広域での基地局の展開は日本のCityroamが3~4番手のようです。💪💪💪
Cityroamの参加事業者が、基地局に順次OpenRoamingを設定しているところなので、対応エリアが増えるまで少し待ちましょう。
どんなアカウントが使えるのか、現在の状況をまとめてみたのがこちら↓
- OpenRoamingの使い方 (Cityroam)
結論から言うと、携帯電話会社やBoingoみたいな大手はまだ準備中です。キャリアのSIM認証が観光地にとっては非常に魅力的だっただけに、コロナ禍と併せて、ちょっと厳しい感じです。キャリアの動きが悪いのは、社内での調整にてこずっている可能性があります。何しろ、実際のサービス品質はともかく()、何かにつけて品質やユーザエクスペリエンスにうるさく、パートナーに注文が多い業界なので。
Google PixelでAndroid 11を使っている場合、OpenRoamingのサービスエリアに入ると、Googleアカウントでサインアップできるメニューが出てきます。この機能でOpenRoamingのプロファイルを端末に仕込めばOK。
Android 10では、Cisco時代のOpenRoaming appが使えますが、デモ用なので、利用できないサービスエリアが少なくないでしょう。WBA OpenRoamingとも違う仕様で作られています。
iOSでは、GlobalReachのプロファイルが使えます。これもデモ用なので、エリアによっては利用不可になっていることがあります。
国内で使う場合は、OpenRoamingによる接続ではなく、基地局に設定されたGlobalReach用のPasspointプロファイルの方で接続されることが多いと思います。実際、その方が安定しています。
なお、iOS 13.xではそれなりによく動いていたPasspointですが、iOS 14になってからつながりにくい問題があるようで、調査中です。
おわり
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