GL.iNetの色々なルータをいじりまわしながら、セルラー網が使えたらまた違った用途が広がりそうだなと考えていたのですが、技適のあるLTEドングルは高いし、そもそもOpenWrtで使えるか分からない_('、3」∠)_
そんな折に登場したLTEモデム内蔵の GL-XE300 (愛称Puli) ですが、意外と早くに技適付きで国内販売が始まりました。さすがは GL.iNet さん。GITEKI SUTEKI ♡
研究で使いたかったので、速攻でポチりましたよもう。
ファーストインプレッション
ぉ、重い……、箱から漂う違和感。
取り出してみる。ちっちゃくないよ~;;
なになに、5V 3A……、なるほど、それでACアダプタも大きいのが付いていると。
以前レビューしたBerylといい、GL.iNetの最近のルータはサイズも消費電力も大き目なのが残念です。
重量は、内蔵バッテリのせいですね。ポケットルータにしてはかさ張るし、重いし、つらたん_('、3」∠)_
工業用IoTルータにUPSが入っていると見るしかない。
ブートが結構遅いですね。WiFi LEDが点くまで80秒ぐらいかかる。
Mangoと比べるのはやめてあげてよ><
ファームウェア
執筆時のファームウェアはバージョン3.203で、OpenWrt 19.07.7ベースでした。
ということは、やってみたかった「モバイルPasspointルータ」はこれでは無理ということ。ざんねん! (Passpointは21.02が必要)
Advanced menuからLuCIのパッケージが簡単にインストールできて、LuCIでの設定も可能です。
どれどれ、肝心のLTEモデムは……? あった!
3G/LTEモデムを使ってみる
手元ですぐ試せるのがOCN モバイル ONEのSIMカードしかなかったので、これを挿してみます。
SIMカードスロットは、抜き挿しの感じがあまりカッチリとしていないので、取り出せなくなるんじゃないかとヒヤヒヤしました。頻繁な交換は避けた方が良さそうです。
おや、いきなりDoCoMo SMSが飛んできたww OCNのAPNまでリストに出ていたのでちょっとビックリ。
APNを選ぶだけではだめなので、OCNさんのサイトに書いてある通りに、認証タイプをCHAPに設定の上、ユーザ名とパスワードを入力します。
あっさり開通!
めでたく3G/4GのLEDが点灯しました。
速度は?
とは言っても、ルータの性能は十分に高いので、セルラー網で律速されます。
時間帯的にSpeedtestで測ると安定しませんが、8Mbpsとか出ていれば、OCNならそんなものかなと。(ん、もしかしてOCN-SINET間が遠い?)
んー、もちっと速度出ないと、フリーWi-Fiのバックホールに使うには厳しいかな。有線のない場所に転がしておけるOpenRoamingルータとか、作りたかったのですが。
[2021/10/7追記] ドコモのSIMを挿してみても8Mbpsあたりで頭打ちになる感じで頭を抱えていました。同じSIMをスマホに挿すと15~20Mbpsぐらい出るのが不思議。半ば諦めかけていたのですが、後日試してみたら、12Mbpsぐらい出ている。うーん?
とりあえず、Puli側の限界ではないようです。
OpenWrt的設定内容
中身がOpenWrtなので、/etc/config の下がどうなっているのか、気になりませんか?(・∀・)
/etc/config/network の中身はこんな感じ。あれ、なんで '3G' なんだろう?ーそういうものらしいです。4gとかlteとかの値はありません。
config interface 'modem_1_1_2'
option ifname '3g-modem'
option service 'umts'
option apn 'lte-d.ocn.ne.jp'
option proto '3g'
option device '/dev/ttyUSB4'
option node '1-1.2:1.3'
option username 'mobileid@ocn'
option password 'mobile'
option auth 'CHAP'
option metric '40'
option disabled '0'
5GHz帯は?
驚くべきことに、このサイズなのに、5GHz帯の無線LANがありません!
Ω ΩΩ
ワークアラウンドはこちら↓(笑) NETGEAR A6210を追加してみました。LuCIでドライバ kmod-mt76x2u をインストールしてあげれば、Wirelessデバイスが生えてきます。
OpenWrtで認識できるWi-Fiドングルなら何でもよいわけですが、まともに使えるものがあまりないんですよ、実は。
おわり