hgot07 Hotspot Blog

主に無線LANや認証連携などの技術についてまとめるブログです。ネコは見る専。

PIXELAのLTEドングルMT110はRouterOSやOpenWrtで使えるのか

使えます!

 

おわり (マテ

 

ふつうの使い方のレビューは沢山あるので、そちらをどうぞ

PIX-MT110では、専用ドライバが不要です。RNDIS (Remote Network Driver Interface Specification) に対応しているので、対応しているOSならば、USBで接続するだけで、イーサネットのインタフェースが生えてきます。

無線LANのアクセスポイント機能も内蔵されています。要するに、NAPT付きの、モバイルルータみたいなものです。

届きました、はいっ!……あれ、思っていたよりデカい。(初代SEを横に置く悪意)

PIXELA PIX-MT110

PIXELA PIX-MT110

 

ブラウザで 192.168.0.1 につなぐだけで、設定画面が出てきます。便利~(・∀・)

APNの設定は、プリセットされたAPNがないので、すべて自力で入力します。

APNの設定 (OCNの旧プランの例)

APNの設定 (OCNの旧プランの例)

DMZやポートフォワーディング、VPNパススルーの設定もあります。完全にNAPTルータですね。

ネットワーク設定

ネットワーク設定

 

OpenWrtの場合

OpenWrtにはRNDISドライバがあるので、ドングルを挿すだけで自動的にethインタフェースが生えてきます。

先日買ったGL-XE300 (Puli)に挿してみました。(いや、LTE内蔵のPuliに挿しても意味ないのでは)

OpenWrt箱の先につないだ端末からでも、設定画面にアクセスできます。これが結構らくちん。

ethは裏で自動生成されているのですが、それだけではLuCIのInterfacesに出てきません。手動でインタフェースを追加するときに、新しいethN (Nは番号)が選択肢にあるので、それを選びます。また、WAN側への関連付けが要ります。

追加されたインタフェース

追加されたインタフェース

Speedtestで速度を測ってみたのですが、家では5Mbps程度しか出ていなくて、セルラー側の限界のようでした。他のレビューでは15Mbpsとか出ていたりするので、ドングルには余裕があるはずです。

 

[2021/10/9追記] しばらく放置していたら、15Mbpsぐらい出るようになっていました。しかし、接続しなおすとまた遅くなることもあります。OCNモバイルONEとドコモのSIMカード、両方とも似た症状で、やはりセルラー網側の問題のようです。

IPv6のアドレスが取れないかどうか調べてみたのですが、ドングルにはIPv4の設定項目しかありませんでした。

 

RouterOSの場合

hAP acに挿してみましたが、なにもしてないのにlte1が生えてきました。

hAP acに挿したMT110

hAP acに挿したMT110

lte1インタフェース

lte1インタフェース

何もしなくても、これでLTE側が上流になります。WAN側のケーブルを引っこ抜いても大丈夫!

RouterOSで認識できるLTEドングルは限られていると聞いていたので、あっさり動いて、嬉しい誤算でした。

[2022/5/25追記] RouterOSではlteバイスとして認識されており、RNDISではなくCDC-ECMで動いている可能性もあります。

 

余談

IoTなどでセルラー網を使いたい例は少なくないと思いますが、3GやLTEのモジュールが意外に高くてつらいところです。Amazonで探すと数千円の中国製とか出てきて、ちょっと羨ましいです。技適は当然なし_('、3」∠)_

 

おわり