二年越しの続編です。前回のはこちら ↓
6000番台のモデルがPasspoint非対応だったので、アライドテレシスさんとは少し疎遠になっていました。AT-TQm5403のファームウェアが上がって、何か改良されているのではないかと期待してみたら、色々と変化があったようです。
Passpointの設定値の詳細については、前回の記事を参照してください。
今回は、GUIの差分だけしか書きません。
ファームウェアのアップデート
二年前のファームウェアは、Ver.6.0.1-6.1でした。
執筆時点の最新版 (2023年6月)はVer.6.0.3-0.1です。あれ、あまり上がっていない。
あまり面倒なことなく、アップデートは完了します。ただし、ファームウェアのイメージファイルをいちいちウェブサイトからダウンロードしてこないといけないのが、現代的ではありません。本体からボタン一つでダウンロードできる機能が欲しいところです。
変わったところ
まずは古い方から。
802.11uの設定と、Hotspot 2.0の設定が分かれています。バンドごとに設定を入れていくのが面倒です。
HESSIDには何を入れたらよいか分からないし、Domain NameやNAI Realm、Operator Friendly Nameの書き方も、不親切です。hostapd.conf の書き方を調べないといけません。
では、新しい方を見てみましょう。
NAI Realmの設定が分かりやすくなって、EAP Methodをプルダウンから選ぶだけになっています。
HESSIDは、デフォルト値が自動で入るようになりました。
Passpointの設定画面も分かりやすくなりました。デフォルト値が入っていて、迷うところが減りました。
ただし、Operator Friendly NameのLanguage Codeは eng が例示されるだけで、他のコードは何を手入力したらよいのか、分かりにくいです。
さて、最新ファームウェアでも、バンドごとにPasspoint設定を入れなければならない仕様になっているのが残念です。ここはやはり、Passpointだけのプロファイルを独立させる、MerakiやEdgecoreの形式の方が楽です。
早期に改善されることを願っています。
まとめ
とりあえず、ちゃんと動くという証拠を。
末尾に56と付いたSSIDが、Passpointを設定したものです。画面では端末にインストール済のふたつのPasspointプロファイルが見えています。
新しいファームウェアで、Passpoint設定がだいぶ分かりやすくなったものの、現場から見るともう少し見通しのよいGUIになるように頑張って欲しいというのが本音です。VAPとかの用語も、他のベンダから見たら分かりにくいです。
今やWi-Fi 5モデルを導入するのは難しいので、Wi-Fi 6モデルでもPasspoint対応するように願っています。アライドさん、最近WBAにも加入しましたよね。
[2023/9/4追記] TQ6000 GEN2シリーズ、TQm6000 GEN2シリーズが、ファームウェア8.0.3-0.1 でPasspoint対応したようです。
P.S.
あと、VPN機能も欲しいです。OpenRoamingでトラフィックの保護が求められているので。
おわり