hgot07 Hotspot Blog

主に無線LANや認証連携などの技術についてまとめるブログです。ネコは見る専。

トンガの大規模噴火で生じた圧力波が地球をぐるぐる回っている件

[2022/1/18追記] 当初タイトルに衝撃波と書いていましたが、伝搬速度が音速程度なので衝撃波ではないということで、変更しました。

 

昔のエントリにも追記したのですが、サーバルームに仕掛けていた「どこでもセンサー」で地球一周したらしき気圧変化まで観測できてしまったので、まとめのために新たなエントリを起こすことにしました。

hgot07.hatenablog.com

前エントリからコピペ。

日本時間の15日午後1時10分頃、トンガ諸島の火山島「フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ」で大規模な噴火が発生しました。この噴火により生じた衝撃波が世界にも広がり、日本でも微かに気圧変化が観測されていました。

一日経ってから、そういえばサーバルームのセンサーでも気圧観測できたなと思い出して、クラウドからデータを引き出してみたらこのとおり。見事に観測されていました! CSVファイルを見ると、若干ゆらぎがあるものの、概ね30秒間隔のサンプリングでした。

トンガから到達した一波目が綺麗に観測されていました

トンガ大噴火による気圧変化 (仙台市で観測)

トンガ大噴火による気圧変化 (仙台市で観測)

ソラテナで観測された時刻とも一致しました。

weathernews.jp

いやぁ、そんな巨大観測網でアニメーションされたら絶対に負けますやん……。

でも、こういうの見ると感動しますね。あと、手元のセンサーにデータが残っていたのも嬉しい。

トンガと日本の間が約8,000kmらしいので、地球の全周の1/5に相当します。噴火から7時間ちょっとでこの距離を飛んできたのですね

 

トルコの方がつぶやいていたのを見つけました。トルコとトンガの距離は約16,000kmです。UTCで20時頃 (JSTでは16日5時頃)に第一波が到達しているのですが、なぜか4時間後に第二波が綺麗に立っています。裏側から回った波にしては早すぎる気がしますが、どういう現象によるものか分かりませんでした。

 

地球の反対側を回ってきた波は、うまく観測できるでしょうか?

ざっくり計算してみると、地球の4/5周を回ってくるはずなので、7×4+13-24=17時頃となります。早速センサーのデータをグラフに出してみたものの、ピークがはっきりしません!

地球の裏側から来た波を探してみる

地球の裏側から来た波を探してみる

14時頃に盛り上がっているようですが、計算上、到達時間が早すぎます。地元の単なる気象現象なのか、それとも、どこかで反射されてきた波なのか?

 

オランダで観測されたという、第二波の気圧変化グラフが流れてきました。

いやぁ、これはしっかり見えているなぁ、羨ましい。でも、トルコと同様に二個ある……??少し間隔が短くて3時間後ぐらい。これもちょっと謎です。

 

さて、日本では、ソラテナでも逆方向の波はうまく観測できなかったようです (ウェザーニュースより)。

[2022/1/20追記] 末尾に追記したとおり、実は観測できていたようです。16日17時頃なので、上のグラフにある二つの山がそれっぽいです。

 

そして、地球を一周したと思われる2波目が!

weathernews.jp

おや、これならうちのセンサーにも何か残ってないかな?

再来日した波

再来日した波

2周目さんいたわ(゚∀゚)

こんにちは(・∀・)ノ

 

第1波が15日20:30頃、第2波が17日9:00頃なので、36.5時間ほどで地球一周した計算になります。伝搬速度を計算してみると、40000/(36.5×60×60)≒304m/sとなり、音速よりちょっと遅い

最初の計算の精度を少し上げてみます。40,000kmの1/5の8,000kmあたりに換算すると7.3時間になるので、7.3×4+13-24=18.2時頃に逆方向の波が見つかれば勝利(マテ

再度、逆方向の波を探してみる

再度、逆方向の波を探してみる

ぐぬぬ。明瞭なピークは見えませんでした。ちょろっと落ちている?

ソラテナでも観測できていなかったし、そこになければないですね orz

 

しゅくだい

ヨーロッパで観測されている、最初のピークから3~4時間後に来るゴーストのようなピークの正体を調べる。(誰か~)

エベレストとか関係ありそう?

 

[2022/1/20追記] 反対から回ってきた圧力波について、ソラテナで観測されなかったと当初は報告されていたのですが、本日の動画で見ると観測できていたようです。

weathernews.jp

 

おわり