hgot07 Hotspot Blog

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大学ランキング上位はeduroam参加率が高い

日本は2006年8月にeduroamに加盟しましたが、それから国内の参加機関数も伸びて、2020年7月現在で279機関が参加しています。一方、文部科学統計要覧によると、2006年に1,276あった高等教育機関(専門学校, 高専を含む)が、2014年には1,190、2018年には1,170まで減っています。短大の減少が主な理由です。

その昔、欧州で開催されたeduroam関係の会議において、「日本はまだ100機関程度なので……」と発言したところ、ちょっと驚かれました。大学が数十という規模の国も少なくないので、絶対数では大きいということでした。ところが、どういうわけか国内の大学は動きが良くなくて、日本よりずっと後に参加した米国やインドに機関数であっと言う間に抜かれてしまいました。現在の国内の普及率は、分母を高等教育機関数にとると、23.8%になります。研究所も参加機関の中に含まれていることから、実際より高めの値になります。

うーん……

 

さて、ある日の夕刻、なんで国内は動きが良くないのだろうかとぼんやり考えながら風呂に入る準備をしていたところ、ふと、ランキングとの相関を取ってみたらどうかと思い当りました。大体、ブレークスルー(?)になりそうな閃きが降ってくるのは風呂場やトイレと、銀河系で相場が決まっています。

ランキング上位にいる大学なら、機関内の教育・研究環境の充実や、学会や地元との連携にも"比較的"熱心で、社会貢献を"比較的"よく理解し、リソースも"比較的"潤沢だろうと想像します。(がばがば)

ランキングにも色々ありますが、大雑把に傾向を見たいだけなので、適当に拾ってきた「Times Higher Education 世界大学ランキング日本版2020」の総合ランキングを使ってみました。

japanuniversityrankings.jp

200校ぐらい載っているのですが、全部やるのはホネなので、1-80位のみ拾ってみました。これにeduroam JPにある参加機関リスト突き合わせて、色付けしてみると、このとおり。

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上位80大学中69校が参加しており、普及率86.3%と算出されました。

 

おみごと!

 

学認の方も似たような傾向が出るのではないかと予想しています。(誰かやって)

 

表を作りながら、ちょっと我ながらゲスいなと思ったのは内緒。

 

[2020/7/31追記] 国立大学法人も気になったので、数えてみました。78/86=90.7%と出ました。うーん、これは微妙?

 

おわり