hgot07 Hotspot Blog

主に無線LANや認証連携などの技術についてまとめるブログです。ネコは見る専。

PoEとのつきあいかた - MikroTik&Ubiquiti編

やったこと

Passive PoEのMikroTik hAP acに、802.3af/atのPoEスイッチから給電した。これだけ。

 

基地局やIoTデバイス(っぽいもの)を複数並べ始めると、ACアダプタやACケーブルが邪魔になって、PoE (Power over Ethernet)が欲しくなるものです、ものです。

どういうわけか、我が家にもMikroTik hAP ac (無線LANルータ)やUbiquiti UAP-AC-PRO, Cloud Key, Aruba AP-207, Meraki MR18など、PoE対応の機器が急に増えてきました。hAP acだけはPoEインジェクタで給電していたのですが、ゴロンとしたインジェクタ内蔵電源だけでも邪魔で、しかも一台しかつなげない。UbiquitiのためにPoE対応のスイッチを買ってみたものの、どうせならhAP acにも給電したい……その方がすっきりする、PoEスイッチ導入するぞ、と意気揚々だったのですが、問題発覚

スイッチは802.3af/atに対応しているしっかり者。一方、hAP acのPoE InはPassive型で、ネゴシエーションできないのでスイッチから給電されない!

一口にPoEと言っても、802.3af/at、Passive型、48V系/24V系、それ以外()と、なかなか混沌としていて、困ったものです。

Passive型は、手抜きと言えばそうなのでしょうが、機材内部をpassthroughして別のEthernetポートにも給電できるという、自由度の高さがあります。電圧やトータルの電力には気を付けないといけませんが。

さて、ここでまたインジェクタを挟むのは邪魔なので、どうしようかと100年ほど悩んでいたのですが、気が付いたら簡単なことでした。PoEスプリッターを使う。hAP acには幸いなことにDC入力端子があり、11~57Vと幅広いレンジに対応しています。世の中、良くしたもので、802.3afでネゴった上で電圧変換、12VとEthernetに分離してくれる、ありがたいPoEスプリッターが市販されていました。救世主とはまさにこのこと。hAP acのところに噛ませるだけで問題解決です。

 

あぁ、すっきりした! (外付けのACアダプタがデカいけど)

すっきりしたスイッチ周り

すっきりしたスイッチ周り

PoEスイッチは特に吟味したものではなく、安かったTP-Link TL-SG1005Pです。(さすがにNTPクライアントは入っていないでしょう)

 

hAP acにはPoE OutのLAN側ポートもあるのですが、こちらは使わないので問題なし。

PoEスプリッターには、GbE対応と10/100Mbpsだけの製品があるので、気を付けて。ちなみに、写真手前は10Gtek製の100Mbpsまでのものw

PoEスプリッター

PoEスプリッター

 

それにしても、UAP-AC-PROやCloud Keyはきちんとネゴしないと給電できないし、同じUbiquitiでもUAP-AC-LITEはPassive型の24Vだし、本当に面倒くさい。MikroTikは、hAP acがIn/OutともにPassive型、hAP ac liteもPassive型だけど28Vまでしか入れられない。hEX PoEはInがPassive型でOutが802.3af/at……なにこれorz

事故らないように遊びましょう(・∀・)ノ

 

[2020/12/16追記] MikroTik CRS112-8P-4S-INという製品があって、PoE+ IEEE 802.3at/af and 24 V Passive PoE対応という変態ぶり。写真ではファン付きに見えるので、家には厳しいかも。

 

おわり